ケーキがやけたら、ね - クソオタク集合

ヤッホー元気？最近どう？
幾年です。

割と付き合いの長いオタクでやってるブログ、沈黙の時を経てパッと再開するのまるで彗星の周期のようで美しいと思いませんか？
オタクはハマった遊びを忘れるわけではないのです。引き出しの「大切なもの入れ」の奥底にしまい込んでいた宝物を、そっと眺めたい日は必ずやってくるのです。

ということで己による己のための文章を書こ～っと！

さて、今回はお誕生日の話です。
つい先日、私お誕生日を迎えまして（全世界からおめでとうの声が聞こえる、ありがとう）また一つ人間的に大きくなってしまいました。
年を重ねることに決してマイナスな感情はありませんが、かといってプラスの感情があったわけでもありません。
１年の中で必ず訪れる「誕生日」という日をとくべつにするのは、やはり「誰かが時間や心を砕いて、誰かの生まれたことを祝う」という尊い行為によるものなのだと思います。

推しの誕生日に捧げた短歌

皆がそうなのかもしれないのですが、私は子どもの頃の誕生日の思い出がぼんやりとしています。ケーキを食べた記憶はあるのに、そこに付随するはずの家族の風景が思い出せません。最も近しい誰かに「おめでとう」と祝われたことが思い出せません。

おそらくものごころがついて思春期を迎えるまでの約十数年、誕生日に家族が揃ったことは無かったと思います。
両親は共働きかつ多忙で、兄も家を空けることが多かったのでそもそも家族が一同に会すことがめったにない家だったように思います。愛が無かったわけではありません。今現在もそうですが私の家族はそれぞれがそれぞれに必死で生きていることは間違いありません。

そのことが分かっていてもなお、長い間、誕生日はただたださみしい日でした。いくら友人に祝ってもらっても、冷蔵庫の中に入っているホールケーキを一人で切り分け誰もいない家で食べた夜のことを思い出す日でした。

そうしていつしか家を出てインターネットにズブズブの大人になったとき、ふと気づくことがありました。

インターネットのサービス、はちゃめちゃに誕生日を喧伝してくれる…？

保育園のクソデカ掲示物ぶりに「〇〇ちゃんのお誕生日です」！！！！！と周知することがあらゆるサービスで採用されている。Googleのトップ画は浮かれポンチパーティになり、Twitterは風船が飛び交い、あらゆるSNSで通知が飛び交う。

誕生日って必要がないと言わないパーソナル情報のひとつだと思うのですが、知ることで機会を得ることってありますよね。
太文字で通知される誕生日＋察知するインターネットの住人＝誕生日フェスティバルの開催。
インターネットで絡んできた同族ども、皆誰か（推し）を祝福することの楽しさと中毒性を知っている人々なので「囲めッ！！！！！」と言わんばかりにあらゆる手段で「おめでとう」と祝ってくれるの最高すぎる。

「おめでとう🎉」の一言でも、いいねひとつでも、誰かが自分が生まれた日を祝ってくれるということはあまりに美しいことだと思う。
まさに祝福であると思う。

ということでたぶん今後一生、インターネットで生きてる限りお誕生日はハッピーデーです。
あのさみしさを忘れることはないけれど、わたしはわたしを幸福にできる大人に育ったし、うるせ～オタクと迎える誕生日を知ったので、己の生誕を手放しに全肯定することができます、きっと今後一生。

サンキューな仲良くしてくれるオタクども。私を過去現在未来祝うすべてのひとへ。愛。

余談　〜ことしのおたんじょうびダイジェスト〜

●労働関係者と肉を焼く。

肉はいつだって全人類にやさしい。